フリーゲーム Heartiumをクリアした感想

遊びにおいでー

 

 

と、思える楽しさでした。

Heartiumを軽く説明しますと、SRPG studioというツールで作成されたオリジナルフリーゲームで、ジャンルはもちろんSRPGです。

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作者のTS氏は長年に渡り多くのゲームを、主にSRPGツクール95で作成されている方です。個性の強いキャラクター達の会話劇、先が気になるストーリー展開、工夫すればクリアできるイベントマップ……など、どの作品もプレイヤーを引き込む要素が満載。今作品もそのTS節は健在でした。

自分含め、作者を認識した上でHeartiumをプレイした方がほとんどだったのではないでしょうか。

 

さて、クリアした感想です。ネタバレも含みます。

自分は過去にVer.0.54をプレイしており、今回改めて最初からやったわけですがシミュツク95からの大きな変更点はやはり戦闘面。

 

パッシブスキルによる戦闘面での個性の強化は可能性を大きく広げ、9話のケットセンマップで特定のエリア侵入による敵動きだしでは戦略の重要性を知らしめ、物語のヤマ場では大多数のNPCが入り乱れて戦う…

 

といった作者の、主にバトルマップで表現したかったものを多く感じました。

 

また、やりこみ派に向けたイベント戦でのインフレ気味な敵キャラ、を全滅させたことによる豪華報酬はTS作品プレイヤーにとって1番ありがたい存在だったのではないでしょうか。24話のヒナ、リィン撃破も想定されたドロップはさすがだなと思いました。

 

一応自分は全ステージ撤退(死亡)ユニット0、過度なチクチク禁止、敵は全滅というオーソドックスなクリア方法を選んだのですが、後半の武器の余りっぷりを見るに店とアイテム禁止でも丁度良かったかもしれません。

 

とは言えやり応えは充分にありました。

 

…ノデ

 

 

やり応えがあったステージBEST3

 

 

3位 24話 最後の鍵  シキLv28 平均Lv23

 

ヒナ足早いな、追いつくためには…ワープの杖買っておいてよかった。お、キエンっていうキャラmove上げるアイテム持ってる。これは倒せってことだな。

よし、倒した。え、リィン撤退するの? やりなおしだ。ヒナの前方をうまく塞ぎつついけば、リィンを先に倒せそうだな。

(数ターン後)はぁ?ザコ敵の集中砲火で味方死んだよ。しかも今気づいたけどターン制限付きかよ。

 

 

あー…

 

 

………メンドクセッ

 

 

という紆余曲折を経てディバインソードとバックラーを持った逆境シキが単身最前線でジェノサイドするというシンプルな作戦に至りました。これでもターンギリギリだったんですがね。キャラパワーの偉大さを思い知りつつ、シュトールとテロメアに感謝。そんなステージでした。

このステージに限らずディバインソードは本当に役に立ちました。取っておいてよかった。

 

 

2位 27話 弛緩  シキLv35  平均Lv27

 

作品通して1番のやりこみステージかと思います。

 

このゲームは毎ターン好きなタイミングでセーブすることができるので、その都度戦術を変えれば力技でクリアできてしまうことも多々あるのですが、24話と27話ではアドリブやキャラパワーだけではどうにもならない場面だらけなので戦略の面からも考える必要がありました。

 

強敵に(増援によって)囲まれる状況からどうやって殲滅するか、難しかったもののトライアンドエラーを繰り返す時間はとても楽しかったです。

 

結局私は

 

・店のある真ん中の島の左下に戦力を投入

・シキ、トラウラ、マヤ、ガードナイト、NPCヒーラーが大型船等を右手から撃破

・キエン、エディが右方面の残党処理&右下の橋を封鎖

 

こんな感じでクリアしました。

 

左上と左下を片付けてしまえばあとはゼディーラとリィンをそれぞれおびき寄せて1ターン撃破するだけですから余裕です。そこに至るまでは長いんですけどね。

 

無事天狼をゲット。

 

このゲームはボーナス報酬の武器がかなり強いので苦労して手に入れただけの見返りはあります。シリーズを通してプレイしている人にとってはそれ以上の価値もあり。

 

 

1位 30話 防御圏突破    オールゲスト

 

やり込みという意味では上記2つのステージに劣るのですが、個人的には1番好きなステージです。

 

このゲームの特徴の1つにメイン、モブを問わず魅力的なゲストユニットの多さが挙げられます。その集大成とも言えるこのステージ、しかも全員ゲストのため経験値の吸収先を気にせず戦術を組める。(これ重要)

最終戦目前に、用意されたゲストだけで難易度高めのステージをクリアするのはワクワクします。

 

中でも私のイチ押しはエースフェルミ兵。

 

半モブと侮るなかれ、その実力はエディよりも強いと味方にメタい発言をされるほど。実際ステータスも高く、連撃、必中、根性持ち。エディがもともと一般的なフェルミ兵とすると納得の実力。プロフィール設定もちゃっかりあります。

 

設定上の強さと戦闘面での強さが一致するのがHeartium、ひいてはTS作品の魅力でもあります。

 

他のキャラのレベルの一例をとっても、マージ14、ボウナイト17、副将マージナイト24、ガスタス28と細かい部分もきっちりしているのがわかります。

で、これを書いていて気付いたのですが、エースフェルミ兵は27。ベルディスやマヤよりも高かった…。

 

マスターナイトやエースナイトなど、敵も強モブ勢ぞろいなため味方1人1人が活躍できる良いステージでした。盾のドルタン、インペリアルガード、遠距離のレヴィン、ルネと役割がはっきりしているキャラは動かしやすく、余計なストレスがなかったのも非常によかったです。

 

というわけで、戦闘面に関しては以上です。

後半の方にやり込みマップが集中するのは必然ですね。

 

会話パートはもはや安定の、といった感じでしょうか。期待を裏切ることはなかったかと思います。

 

武器の消費システムや、大国の影で暗躍する司祭部隊(後に作戦の主力になる)が主役、といった既存の商業作品に近い雰囲気はファンにとって賛否両論が分かれそうなところですが、これもまたプラットフォームを移し、SRPG studioを使う上での実験的な試みだったのでしょう。

報酬アイテムや原典の正体を見るに、ファンディスク的な位置付けだと自分は認識しています。

 

しかしHeariumが面白かったのは間違いありません。何よりフリゲの新作をプレイするワクワク感などここ数年、氏以外にはありえませんから。

 

そして大本命である新説魔法少女も鋭意制作中ということでワクワクは加速しています。既に体験版もプレイしましたが難易度高めで嬉しい限りです。有料版を作るか、特典をつけるかなどで悩んでいるようですが、どちらにしろ購入は確定です。

 

追記

メタ発言があまりに不憫だったので、エディにスターライトソードとキングランスを持たせて流星を覚えさせてみました。

もはや懸賞金がかかるレベルの強さになりました。

 

 

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